本のこと

最近、登場人物が二十代であるような物語を特に好んで読んでいる気がする。
小・中学生くらいの頃は、パスワードシリーズだとか、宝島とか十五少年漂流記とか、その位の話が好きだったし、高校時代はあんまり本を読まなかったけれど、やっぱり十代後半くらいの人物の出てくるお話が好きだった。
これは自分が本の登場人物に、たいていは主人公に、自分を重ねて読んでいるからで、さすがに自分の乏しい想像力では、今の自分を小学生くらいの登場人物に重ねることはできないから、というのが大きいんだろう。
昔好きだった本は、今はきっとその時と同じ気持ちで読むことはできなくて、それは結構寂しいことだと感じているみたいだ。
その分、今だからこそ感じられる感想もあるわけで、好みが変わっていくことを嘆くつもりにもなれないのだけれど。