官僚に学ぶ仕事術/久保田崇

「官僚」と呼ばれる仕事は、具体的にどういうことをやっているのか、ということが知れる本だと思う。
ここ何冊か、勘で選んだ本が特に何かを身に付けたいという目的なしに読んでも得られるものがあったから、そういう意味では外れだった。

集団的自衛権と日本国憲法/浅井基文

集団的自衛権と日本国憲法 (集英社新書)

集団的自衛権と日本国憲法 (集英社新書)

ここ二冊を読んで、集団的自衛権の議論がどうなっているのか、ということに興味が出てきて読んでみた。
そもそも集団的自衛権は権利として存在しているのか、というところに焦点があてられていたように思う。
内容は古いけれど、良い政治の勉強になった気がする。

憲法九条の軍事戦略/松竹伸幸

憲法九条をそのままに、どうやって防衛を行うのか、という一つの案が提示されていた。
実現可能性がどれだけあるのかは自分には想像もつかないけれど、全く不可能ではないと思わせられるような、期待させられるような内容だった。
夢物語ではなく、現実にどうするべきなのかということに言及していて、興味深かった。

憲法九条を世界遺産に/太田光・中沢新一

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

なんとなく気になっていた、護憲派?の考え方を知りたくて読んでみた。
著者二人の対談形式で書かれている。
この二人の理想というか、気持ちはなんとなくではあるけれど想像できるものである。
けれども、「崇高な」その目的のために、自分の周りの人が傷つく可能性があるのであれば、その可能性は看過出来ない、と思った。

RDG 1〜6/荻原規子

6冊目が文庫化したのを機に、読んでいなかった4、5冊目も含めて一気に読み返した。
読み応えはすごくあって、5冊目まではずっとワクワクしながら読んでいたのだけれど、6冊目が拍子抜けというか、描写が足りないことに不満を感じる箇所がいくつかあったのがとても残念。
途中まで面白かったのに、持ち上げるだけ持ち上げられて放り出された感じ。

夜間飛行/サンテグジュペリ、二木麻里訳

夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)

夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)

こういうものが文学なのだな、という印象を、多分生まれて初めて持った。
訳が良かった、ということなのかもしれないけれど、人間の感情をこんな風に表現できるものなのだなと思った。

エール!2/坂木司他

平積みされていたのが気になって買ってしまったけど、当たりだった。
あまり思いつかないような仕事を知るためにも良い本だったし、なにより面白かった。