始まりに

どうしようもなく嫌な性質を、それだと気付いてからいったいどれだけ時間が経ったろう。
最初は気にもならなかったものが、今になって重くのしかかってくる。
これがなければと、何度も思っているはずなのに、ただの一度も行動することがなかった。
そんな人間のままだったら、なくすことができたところで、結局また何かにコンプレックスを持つようになるだけなんだろう。
不快なものはどうしようもないと、自分を認めることが出来ないままで何が出来るのだろうか。
そんな状態で生きていて、楽しいんだろうか。


確かに今年はひとつと言わず頑張ろうと思っていたけれど、頑張る方向を間違えてはいないだろうか。
これまでの繰り返しだけじゃ、結局何も解決しないのに、繰り返しに終始していないだろうか。
自分という土台の上に組み上げた自分が、全く噛み合っていないように思える。
目先だけしか見られないことが、全て悪い方向に持っていっている。
土台は作り直せない。見合った構造を作り上げるしかない。
どこからやり直せるだろう、どこまでなら崩れないだろう。
ただ全てを無に還すだけなら、何の解決にもなりはしない。
むしろ無に還したその行為が、いつまでも尾を引き続けている。
すでに一度やり直しを求めたはずなのに、それは何の効果もなかったのかもしれない。
二度目のやり直しはきくのだろうか。
ただ薄い膜を破ることは、むなしさしか感じられなくて、そんなものは不要だと思ったんじゃなかったっけ。
また膜を作っている、そんな気がする。