ガロアの夢 群論と微分方程式/久賀道郎

ガロアの夢―群論と微分方程式

ガロアの夢―群論と微分方程式

これを読書タグに入れるのは少し気が引けるのだけれど・・・。
「天才ガロアの発想力」を前に読んだのだけれど*1、その参考文献というか、次に読む本みたいな感じであがっていたので、ざっと読んでみた。
「天才〜」は読み物として読めるけれど、この本はどちらかというと数学書
講義調の書き方で、基本群の話から被覆面、あるクラスの微分方程式の解き方の話まで。最後の2章では展望とかもあるみたいだけれど。
被覆面の話が終わる15章までしか読んでないから、微分方程式の方がどうなっているのかは分からないのだけれど、被覆空間の中の群にガロア理論があるという話のところが面白かった。
たぶん、10章かもう少し後までと、その後とで読みやすさが変わっている、というか、行間が一気に広くなってると思う。
式を追わずに読んでいたのだけれど、被覆変換群のガロア理論とその前くらいからおはなしとしての理解くらいしかできていない。
先にも書いたけれど、講義調なので、おはなしとしては読みやすい本だと思う。