成功術 時間の戦略/鎌田浩毅

思考の整理学よりもさらに第一印象が悪い本。
タイトルに「成功」とかなんとか入ってる本はまず間違いなく手に取ることすらしなかったんだけれど、まぁ一冊くらい読んでみるかと購入。


嫌い嫌いと思っている本というのは批判的に読みやすいから、全てを鵜呑みにしてしまいがちな自分にとってはこの本を読んだのはいい経験になったと思う。
この本でなくても同じような本でも良かっただろうけれど。


一生は短い。
何もしないなら長いけれど、大きなことをするには短すぎる、といった言葉があったと思うけれど、特に基礎的なことがすでにかなり研究されている今、最前線に立つのにすらとても時間がかかる。
かかる時間を考えれば、やりたいと思ったことをやるのなら無駄にできる時間は少ない。
休む時間すらも活きた時間にするという話があった、もちろんそれだけの本ではないけれど。
オフの時間も活きた時間にして、充実したものにする、すっきり切り替えられるようなオフにする、これはまだ何もできない自分にでもわかること。
わかることだけれど、なかなか自分で思ってるだけでは実行できないこと。
全ての時間の使い方について考えないといけない。


大げさに書きすぎているんじゃないかと思う場所が何か所もあったけれど、批判的に読んだ割には参考にできるところもいくつか見つけられた。
食わず嫌い、もとい、読まず嫌いはよくないのだな。
嫌いという感情は捨てて、気になるものにだけ触れていけばいい。