罪と罰、その意識

忘れたくないというわけでもないけど忘れちゃいけないとは思う。


自分のしたいことをしてると、好きな人を傷つけてしまう。
傷つけないように注意をしていて、逆に傷つけてしまうこともある。
どうやってもうまくいかない。
そんな中でも、普段ならしないようなこと、言わないようなことを、その場の気分でしてしまう、やってしまうことで傷つけてしまったのなら、自分の中ではそれはもう救いようがない。


罪、だと思う。
そう思っているのに、どこからも罰はやってこない。
罰がやってこないのなら、自分で自分に与えるしかない、律するしかない。
でもその意識も、すぐに薄れてしまう。
いつの間にか、忘れかけてしまう。
そしてふと気づいた時には、罰なんて言葉が頭に浮かばなくもなってくる。
最初はいろいろと気持ちを締めていたはずなのに、いつの間にかその束縛もゆるくなってしまう。
過去のことなんてなかったことだとして今だけをみようとしてしまう。


なかったことにしてはいけないと思う。
過去にあった出来事、それに対して抱いた感情、その他もろもろ。
その全てで今の自分が出来ているはずで、自分は今の自分を否定したくない。
それに、気をつけていなければ、また同じことで誰かを傷つけてしまう。


正直に言ってしまえば、誰かを傷つけたことよりも、誰かを傷つけてしまったという事実を認めることが辛い。
自分は辛い思いなんてしたくないし、人に辛い思いなんてしてほしくない。
誰かに辛い思いをさせないように、少しは考えているはずなのに、それが少しもうまくいかず、時に逆効果、挙句には考えることにゆるみが出てどうしようもない間違いを犯したりとか。
もちろん、誰か、なんてのは自分の考えの及ぶ範囲の人だけだけど。
同じことで誰かを傷つけてしまえば、きっとすごく苦しい。
そんな思いはしたくない。
やっぱり忘れちゃいけない。
時々はどこかに書いて、思い出さないと、忘れないように刷り込まないといけない。