嫌なこと

逃げることはその場しのぎにしかならない。


ずっとずっと昔から、嫌なこと、見ていたくないことから逃げてきた、目をそむけてきた。
反応を起こすことを拒否していた。
何もせず、待って、待って、ただ見えなくなるのを待っていた。
忘れてしまうのを待っていた。
忘れてしまってまた元通りの生活が始まっても、ふとしたことで思い出す。
また周りが見えなくなる。
全て、きちんとけりをつけないといけない。
自分の中で終わらせないといけない。
少しだけ目をつむって、少しだけ違うものを見て、それからどうするか考える。
後になって気になって何も手がつかなくなるなんてことがないように、すべて整理しておかないといけない。
それは一度に完全にできなくてもいい。
少しずつ何回にも分けて整理しきることができればいい。
少しでも進んでいれば、次の負担がまた少し少なくなる。
何もせずただ逃げているだけでは、嫌なことが積み重なって何もできなくなってしまうから。