マルドゥック・スクランブル/冲方丁

一巻を読み始めてからずっと、続きが気になって仕方がなかった。
本当は色々と考えることがたくさんあるような気がしたのだけれど、最近の自分の読み方であるのか、あんまり考えずにとにかく読み進めていた。
武器を使って、あるいは武器を使わずに、とにかく常に戦いが続き、ようやく人間との戦いの終わりを迎えたと思えば、今度は自分の内面との戦いが始まる。そしてまた、違う誰かとの戦いも始まる。
生きている限り、戦いは終わらないのだろう。
物語が終盤に近づくにつれて戦闘が激しくなり、それに伴って描写も激しくなって、最後の方はあまりぱっとイメージを浮かべられなかったけれど、とにかく迫力だけはなくならなかった。