新釈 走れメロス 他四篇/森見登美彦

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

走れメロスくらいしか話の内容を覚えていなかったのだけれど、それすらも、あんまり原形を留めていなくて、なんとなく同じ話だと嫌だなぁと買って置きながら手をつけないままでいた日々はとてももったいないものだったと思える。
「藪の中」だけはあまり理解できなかったけれど、他は面白かった。
雰囲気は「桜の森の満開の下」が一番好きだった。
かえってこういうものを読んだ方が、古典に対する興味が湧くような気がするのは、気のせいなのかな。
こんなときに青空文庫はとても便利で、探してみると5編とも原作が新仮名で存在していた。
ちょっとは古典と言われるものも読んでみようかなと思ったり。