陰謀

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

長編。
新しい勢力の明示的な登場が一番印象的。
タイムマシンが存在しないことの証明に、未来人がこの世に来ていないということを挙げる人もいるけれど、来ていないかどうかの確認をすることなんてできないし、隠れて来ているならば気付くこともできないじゃないかと、タイムマシンはそのうちできても良いものじゃないかと思う次第で。
もし存在するのなら、どこまでも未来を仮定してしまえば、一般人が気軽にタイムトラベルをできるような日も来るような気がするけれど、それもああ言えばこう言うような返事をすることもできる。
時間とは何かという問いにだって、ほんとはいろんな考え方があって良いと思うのに、想像力に欠ける自分には、経験的にそうだと信じ切ってきたものか、あるいはSFで提示されるようなものしか考えることができない。
疑うことを始めてしまえば、どこまでも何もかも疑わしく思えて、何も信じられなくなる。
限界をどこに設定するのかは考えるべきことだと思うけれど、それを決めるための基準も分からない。
決まり切った通りに進むことを否定する人物が出てくるけれど、彼または彼女がそうすることすら規定されたことではないと、誰が証明することができるだろうか。
やっぱり今思うように行動するしかないのだろう。