夢を見ていた


暖かくて
懐かしくて
どこか苦しくて


あれは誰だったのだろう
自分が選ばなかった可能性を考えていたのか
願望まみれだったのだろうけど




未来は
決まっているのだろうか


自分がどれだけあがいても
何もしなくても
結局は収まるところに収まるんじゃないだろうか


もしそうなら
何かをすることが億劫になる
嫌なことはする必要なんてないじゃないか


自分が行動することで
未来は変わるのだろうか
何もしないことで
未来は変わるのだろうか
確かめる術は
ない


今の状況に満足していないのなら
未来には変わることを信じて行動するしかない
今の状況に満足しているのなら
今が変わらないように行動しなければいけない




満足するとはどういうことだろう


ありふれているように思える日常は
どこかで視点を変えればとても貴重なもので
本来それを享受できるだけでも幸せなはずなのに
それ以上を求め続ける
どれだけ手に入れても満ち足りることはない
一つ手に入れたら
その先にまた一つと見つけ出す




変わらないものはないから
変わらないものが欲しくて


けれど
人も
街も
星も
刻一刻と変わり続けている




何か求めるもののために生き続けるしかなくて
いつまでもいつまでも満たされないままで
どこかで納得することは出来る時は来るのだろうか
このまま年老いてあるいはふとしたことで死んでしまうのだろうか


目的を探し続ける人生で
目的が見つかればそれで満足する人間で



いつまでも子どもではいられないはずなのに
まだそのカケラも持たないままに生きている
一日一日を過ごしている
全てを喰い潰している




楽しい夢だった気はするのだけれど
今はもうそれだけしか思い出せなくて
まだまだこれからの春休みには
一体何を作れるだろう