東アジア共同体 ー経済統合のゆくえと日本ー/谷口誠

東アジア共同体―経済統合のゆくえと日本 (岩波新書)

東アジア共同体―経済統合のゆくえと日本 (岩波新書)

経済感覚がないからか、そもそも東アジア共同体を作ることのメリットというものが全く分からないまま、またその説明も具体的なものはないままで終わってしまった。
所々統計が引用されているけれど、比較の仕方が量であったり割合であったり、その時々によって違うのは、経済学的な意味があるのか、またはミスリードを誘っているのか、判断が付けられなかった。
とりあえず作れば、あとは上手くいくだろう、という、どのように良くなっていくかの展望もないままで書かれているようにしか、自分には読めなかった。
自分の背景知識の問題であるような気もするし、読む順番の問題である気もするけれど、今の自分にはメリットはよく分からなかった。
全体的に、何故それが必要か、という部分を丸投げしているように感じた。