暗いところで待ち合わせ/乙一

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

こっちは白だった。
視力を失って、何も生まない日常を続けて一人暮らしているところに、すぐそばの駅で起きた事件の容疑者が忍び込む。安全のために気付かないふりを決める住人と、通報されることを恐れじっと身をひそめる容疑者が、少しずつ距離を縮めて行く。
その雰囲気が、すごく良かった。

乙一は、面白い!って思うのは黒の方だけど、白い時の方が好きな話が多いような気がする。