王様ゲーム 終極/金沢伸明

王様ゲーム 終極 (双葉文庫)

王様ゲーム 終極 (双葉文庫)

ネタは面白いのに、残念、と言うのがいいのかな。
命令が送られてくるメールの時間表示のような、本筋に直接は関係ない、といった部分で誤植なのかミスなのか分からない綻びがあったりとか、王様ゲームを行うプレイヤー以外の人間の描かれ方が足りないというか、NPCみたいな印象を受けるところとか、面白さ半減、みたいなポイントが結構ある。
あと罰が起こる原因の学者による見解、みたいなのが最後の最後で出てきたけど、ちょっと無理がありすぎると感じて真剣に読めなかった。原因をつけない方が、ホラーとして成り立っていたんじゃないかなって思った。
夜鳴村でのシーンは、前作同様ぞくぞくするような寒気を感じて、自分にとっては十分恐怖に値する内容で、そこは良いなと思ったのだけれど、やっぱり表現というよりネタ勝負、という印象が強かった。