シアター!/有川浩

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)

遊び全部のような感じでやってきた劇団が半壊して、お金になることを目指していく過程というのは読んだことがなくて面白かった。
わりと今まで読んだ有川浩の作品全体に言えることだと思うけれど、メインになっている以外のキャラクターもいきいきしているようで、むしろ登場人物全員がメインなんじゃないかと思えるのが魅力的。
千秋楽の日に見せる司の行動で、兄という生き物はどこでもこんな風に振舞うものなのかな、と思った。