傷物語/西尾維新

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

今日は読まないでおこうと思ったのに、ついつい1ページ目を繰ってしまって、気付いたら全てを読み終わってしまっていた。
久しぶりに、時間を忘れるような読書、読み耽った。
化物語の中で、何度も、見せつけるかのように回想された春休みに起こった出来事。
最初に宣言されるように、バッドエンドで終わる。
誰の望みも叶えられず、みんなが不幸になる終わり。
それでも、選らばなければならないのなら、あの最後の選択でなら、そこに収束するしかなかったのではないか、と思わせられる。
西尾維新の書く文章のリズムは、自分の読み方にとても合っているように思う。
流れるように言葉が紡がれて、ページは手繰られ、見えている終わりはあっという間に迎えられる。
面白かった。