インシテミル/米澤穂信

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

まぁ、それなりに。
時給11万2千円という、いかにもな人文科学的実験の被験者として集まった12人のお話。
ミステリーだし何が起こるのかはある程度想像は付くのだけれど、一つの隠し通路を除き脱出不可能という施設の中で、誰を信じられるのかも分からない恐怖は、自分は安全圏にいるはずなのに、辺りをうかがってしまうようなものだった。


ラストに活躍する人物について、もう少し知りたかったな。
もうひとつ、先輩の報酬は、計算がおかしいんじゃないかな。