フェルマーの最終定理/サイモン・シン

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

これは四日前くらい。


自分にとって面白いのはもはや当たり前として、ほんとに読んで良かった一冊。
どうしてもっと早くに読まなかったのかなとか。
フェルマーの最終定理に関係した多くの数学者についてのおはなしとともに、フェルマーの最終定理がどう解決したのかがまとめられている。
こういうのを読むたびに、数学やりたいという気持ちが強くなる。


フェルマーの最終定理の解決においては、谷山=志村予想と岩澤理論が用いられていて、日本人の理論がかなり中核を占めている。
谷山=志村予想の帰決として証明されるし、その予想の証明も、岩澤理論(とガロア群、コリヴァギン=フラッハ法)が用いられる。
ノーベル賞受賞のように、日本人が表彰されることが数学ではあまりないのだけれど、知ろうとしてみるとそこかしこで活躍している。
ここまでの結果は望むことすらおこがましいけれど、何らかの跡を、残すことができるかな。