数学・まだこんなことがわからない/吉永良正

昔に買って読んだと思っていたのだけれど、ミレニアム問題について載っているかと思って眺めてみたら、どうも三章「代数幾何学の難問に挑む」が全く読んだ感じがしなかったので、そこだけを読んでみた。
たしか3年前くらいに買ったんだと思うけれど、きっとその時はあんまり理解できてなかったんだろうな。


三章は、森重文の三次元極小モデルの存在定理の感じを一般の人に少しでも分かるようにと書かれたもので、それがどこまで成功しているかは、怪しいような気もする。
いくつか挿入されている図は、本当にそんな図で良いのかと思うものもあったり。
ただ、自分がそもそも代数幾何学を少しも分かっていない・知らないのだから、評価をすることはできないのかもしれない。
一般の人が読んで分かるかと言ったら微妙な気がしたけれど、少し数学をかじり始めた今、多少感じが掴めた気がする。


三次元代数多様体の分類の際に、扱いやすくて、それだけを調べれば他のものについても分類できるという特殊な有限個の代数多様体が存在する、という風な感じだと思った。


ちょっと代数幾何学を勉強したい気も出てきた。
読む本によって、興味は本当に簡単に変わる。