ウィトゲンシュタイン入門

あぁ、ようやく読み終わった。


読み始めとはまた違った世界観を持った気がする。
読み始めた頃は、何で今まで哲学の本を読まなかったのかと後悔したものだった。
何か答えを探しているわけではないけど、思いもよらないところに思索を巡らせている辺りが気に入っていたと記憶している。
とにかく面白いと感じていた。
数学から数理論理学な方に行って、学士編入で哲学科に入るのも良いかもしれないと考えていたと思う。
これ以上、読み始めた頃について語ることは出来ない。
読み進むにつれて自分の中で何かが変わっていったようだった。
考え方というか、世界観、というのがしっくりくる気がする。
読み終わった今この瞬間では、別に数理論理学に進んだり哲学科に進んだりなんてことは考えていない。
哲学への興味が尽きたのではなく、世界観が変わったからだと思う。
だからこそ、読み始めた頃の気持ちを思い返したとしても、本当のところは分からない。
当時の日記を読んだとしても、今の自分にはその時の自分の気持ちは見えないだろう。
結局、よく理解できなかった、というのが感想なのだけれど、世界観の転換についての記述の部分については、今こうして体感している。
あの時の自分には今の自分の気持ちは見えないし、今の自分にもあの時の自分の気持ちは見えない。
また一年後、二年後、十年後やその後に読むことで、また違った感想を抱くことになるのだと思う。



なにより、これでようやく超ひもや数学の本が読める(笑)
ハイデガーは、また気が向いた時にでも。
ハープ、ハープ、カタカナ三つでハープ(笑)



はじめに、に書いてある通り、この本は決して人物紹介なんて本ではなく、哲学の本だった。
この本が哲学の本一冊目なのだけれど、何故か確信がある。
暇な大学生は読んでみると良いかもしれない。
あんまりオススメじゃないですが(どっちだよ笑)



何日かかったのかな、このサイズを時間かけて読んだのは久しぶりだ。
大抵一気に読み始めたその日に読み終わっちゃうんだけど。
簡単に読み流せるような内容じゃなかった、ってのが大きいのかな。
それでも、読んで良かったと思う。
終わりに向けてどんどん掴めなくなっていくんだけどね(笑)